「京都花灯路」というイベントがあります。
毎年12月には嵐山、3月には東山で、散策路に路地行灯を設置し、灯りに浮かぶ夜の京都を堪能できるというものです。
このイベントに伴って、昨年から「創作行灯デザインコンペ」なるものが始まりました。
今回(2009年度)は、その第2回目になります。
元々照明デザイナーでもありますし、昨年の「建築家のあかりコンペ/日本のあかり」にひきつづきデザインしてみました。
最優秀賞をいただくと、量産され、3月の「京都・東山花灯路」に設置されるとの事。これは、やる気も出てきます。
この3月というシーズンを踏まえ、桜をモチーフにする事に決定。
京都の伝統工芸技術を使いながらも、いままでにないデザインを、と考えました。
昔の蝋燭の行灯のように「動きのある行灯にしたい」という願望もありました。
以前見た、茶筅づくりの技、竹を手で細く割いてゆき、熱を加えて微妙に曲げる技術で「桜」を描けたら。
細く割いた竹ですし、風が吹けば「光の花」が揺れるはずです。
名前は春の季語「桜東風-さくらごち-」としました。
結果は最優秀賞には届きませんでしたが、優勝賞をいただきました。